脂肪肉腫にはこんな症状があります
脂肪肉腫は痛みの症状がまったくないのが特徴です。
そのため、腫瘍が大きくなるまでそのまま放置しておく人が多くみられます。
腫瘍が大きくなってくると、筋肉や皮下にしこりや腫れを感じるようになります。
しこりや腫れは、最初は数ミリ程度の小さなものですが、大きくなると数十センチにもなります。
このときにも、痛みはまったく感じないといわれています。
しかし、腫瘍があまりにも大きくなりすぎると、神経を圧迫し、痛みを感じることがあるともいわれます。
腫瘍が発生する部位で最も多いのは、大腿部の筋肉です。
その外の腫瘍の部位は、手足、臀部(でんぶ)、後腹膜などがあげられます。
また、大腿部と臀部の両方に腫瘍ができるケースもあります。
脂肪肉腫には4つのタイプがあります。
分化型、粘液型、円形細胞型、多形型の4つのタイプです。
このうち、分化型と粘液型は比較的ゆっくりと進行していきます。
予後も良好で、生存率は約75%になります。
一方、円形細胞型と多形型は進行が早く、生存率も20%くらいと低い確率になります。
これらの型は腫瘍が急激に大きくなってしまう場合も見られます。
脂肪肉腫は進行すると、主に肺に転移しやすくなります。
脂肪肉腫の中でも粘液型の脂肪肉腫の中には、肺以外にも、肝臓、骨、脊椎など他の部分にも転移する症例があります。
受診して触診を受けても、腫瘍の外観や触診だけでは、どのタイプの脂肪肉腫かを判断することは難しくなります。
また、触診だけでは、良性腫瘍との区別も困難な場合もあります。
そのため、MRIなどで精密検査して診断してもらう必要があります。