胸腺腫にはこんな症状があります
胸腺腫は胸腺というところに発生する腫瘍です。
胸腺は胸骨のちょうど裏側、心臓の前面にある小さな臓器です。
胸腺腫は進行の速さは比較的遅く、転移もしにくいがんです。
しかし、いったん転移してしまうと、肺や心臓など周囲の臓器へと浸潤し、どんどん広がっていきます。
胸腺腫の症状は2つの種類に分けて考えられます。
ひとつは、腫瘍そのものに対する症状、そしてもうひとつは免疫機能異常など合併症の症状です。
胸腺は成人になり使われなくなることから退化した組織のため、初期の症状があらわれることはありません。
腫瘍が大きくなってくると、いくつかの症状があらわれるようになります。
症状は、腫瘍が大きくなることで周囲の臓器を圧迫することによりおこります。
主な症状は、胸痛、呼吸困難、咳、喀痰といった症状があらわれます。
浮腫や頚部のうっ血の症状が出ることもあります。
しかし、これらの症状は必ずしも出るとは限らず、何の症状もあらわれないこともあります。
これらの症状があらわれたときには、胸腺腫はかなり進行しているものと思われます。
一方、免疫機能異常による合併症による症状としては、代表的なものは重症筋無力症と赤芽球癆です。
重症筋無力症は全身の筋肉が低下してしまう病気です。
全身の筋肉が低下することによるさまざまな症状が出てきます。
赤芽球癆の主な症状は貧血です。